stipa記。

日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
 

父への怒り 

2週間以上くすぶり続けていたこと。
少し怒りがおさまってきたので綴る事にする。
北の国に住む兄からメールがぽつんと届いた。
会えばそれなりに仲良しだけれど普段は殆ど連絡も取らずに
『便りのないのは良い知らせ』を地でいく兄妹の私たち。
どうしたんだろう?何かあったかな?と開けると
『父』の文字が目に飛び込んだ。
嫌な予感。
またなにかお父さんやらかしたかな、まったく・・と読み進んでみて
嫌な予感は見事的中した。 

兄のところに実に久しぶりに父から手紙が来た。
便りがあるときは悪い知らせなので、落ち込んで封を開けた
という兄の文を読んで普段自分の気持とかすんなり表さない彼が
ここまで書くなんて、相当がっくりきたんだなと思った。

父は私たちの母が眠る墓を兄に継いでほしいと要求していること。
父は自分はそこには入れないと言っている。10月の寺への寄付も
今金がない、父の兄弟にも訊けないから兄に頼みたいということだった。
手紙には、最後のお願いだ、とあったという。
再婚した今、父は新しい家族のために住んでいる家の傍にでも
新しい墓を建てたいらしい。
東京の下町にある今の墓は私が一時帰国したときはもちろん
北の国暮らしの兄とお嫁さんにとってもお嫁さんの実家からも
近いから母の墓参りには便利だろう、って。
その墓には祖父母(父の両親)も入っているんだけど、それはどうするつもりなのか。
要するに、お母さんの遺骨が邪魔なだけじゃないか。
父は前妻の遺骨がある墓に自分もゆくゆくは入るというのが
耐えられないのだと思う。まだ後ろめたさをひきずっているんだか。
一般的に○○家代々の墓、で前妻と後妻と一緒に入ってたり、そんなのめずらしくも
何ともないのではないか。
再婚してもう何年も経つと言うのに何をいまさら言っているのか。
以前から兄を通して父が一緒の墓には入れない、入りたくない、みたいなことを
漏らしていたのは知っていたけどそうなること(ゆくゆくは一緒の墓!)は
わかってたんだからもっと前から準備するなり兄にきっちり相談するなり
してきていれば話は違うのに。

兄は、お母さんの遺骨が問題なんだろうから、遺骨は引き取るとして
今の墓のことは父が何とかしてくれるように返事を書いたけれど
引き取った後遺骨をどうするのか,お墓問題について私はどう考えているのか
私の意見も聞きたくてメールした、とのことだった。
メールの最後の方に私の母親代わりの叔母にも相談したとあった。
兄は叔母にはめったに連絡したりしないからそこまでするなんて
相当堪えたんだな、と思ったら泣けてきた。

読み終わって久々に激怒。
再婚するまでも自分勝手、してからも自分勝手にしてきて
自分の都合の良いときだけ父親ぶってきたあのヒト。
私たちが今までどんだけ傷つけられたか、いまだにご自分だけ
被害者のつもり?
情けない。
と同時にそういう手紙を平気でよこしてくるあまりの無神経さに
こみ上げた怒りは行き場もなくどうしようもなかった。

普通の場合、長男である兄が墓を継ぐのはまあ当たり前だろう。
でも、うちは『普通の場合』じゃない。
再婚後、別にそうしてくれと願う気持もなかったが、新しい家族に
紹介する訳でも努めて関係修復しようともせず、そのまま
新しい生活に逃げ去った父。
兄のことだって忘れ去ったように扱っておいて、何か困ったときだけ
連絡が来るような状態で今までずっと来ていて、今回のこれだ。
「入れない」って何?どういうことよ!

兄へは彼の思うとおりで私も良いということ、いくつか挙げてくれた
提案に対しての私の考えと、任せっきりになってしまってごめんねって
さっそく返信した。
夫にも墓だ、長男だって日本のしきたりに関する事の英語訳もしんどかったけど
何とか説明してあげた。
たぶんもうオトウサン、近くに新しいお墓見つけたんじゃ?って彼。
そうだね。そうかも知れないね。だからお金がないとかいっているのかも。

父。
あのヒトに失望することはもうないと思っていた。
会えば傷つくし空しいだけということで自己防衛のためか疎遠になってもう何年。
いつも便りをよこしてくるのに無視していた訳でもなく、ほんとうに全く
何の連絡もなかったからただ漠然と幸せにしていてくれればいいと思っていた。
日本に帰るときも会わなくちゃ、連絡しなくては、と思わなくなって、もうかなりの年数が経つ。

今回のことがあっても直接あのヒトに言うことはない。
もう言い尽くした。
死んでから15年以上経って遺骨が邪魔者扱いにされている母。
彼女だったら何と言うだろう。
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    1968年生まれのおうし座。
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    南ロンドンの端っこで
    スイス産の夫とひっそり生息中。

    気ままに更新中。
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