日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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『ノックして下さい』
我が家の玄関ドアには呼び鈴が無い。
だからご用の人はドアをコンコンとノックするか
こちら流に郵便受け口(ドアに付いてることが多い)の蓋を
ガチガチッと鳴らすか、どちらかだ。



front_door.jpg
我が家・・な訳がないっ!英首相邸のフロント・ドアにも郵便受け口。



調べてみたらLetter plateと英語では言うらしい。
Knocker(ノッカー)も付いてるからこっちを鳴らすのか。
知らなかったけどLetter plateねぇ。でも正式日本語訳が判らない~。
要するに郵便受けがドアに付いていて差し込まれた封筒や
広告、テイクアウト・メニュー(苦笑)は裏には何もないから
床にハラッと落ちる。帰宅してドアを開けるとズズズーッと
封書等がドアの下に挟まってドアが開けづらかったりするのだ。
そんなぁ、不便だ~っと思われる方も多いのではないだろうか。
まあ、そこが海外生活の醍醐味・・・違うか(苦笑)。
犬とかペットに床に落ちた郵便物を破られたりしない様に
ドアの裏側に取り付ける郵便受け籠も一般的。


話は我が家のドアに戻すとして、私、ドアがノックされても
張り切ってすぐ開けることなどしない。
こちらでは防犯のため来る事が分かっている客人以外には
ドアを出来るだけ開けるな、気をつけろっていうのが悲しいかな一般的。
居留守を使うかドアの外が見える窓からそっと覗いてから開けるか
それが面倒だったら「Who is it?どなたですか?」とドア越しに聞いたりもする。
せっかく開けても電気ガス会社のしつこい勧誘だったり怪しいセールスだったり
うっとおしいったらない。
思い切って自作の『セールス、勧誘お断り』サインを数ヶ月前ドアに貼った。
なかなか効果あるみたいで迷惑訪問は激減。
もうひとつ、そのサインとは裏腹に日本で買った木製の『ノックして下さい』
という小さな看板もドアの横に貼ってある。読める人居る訳ないし。
・・なんて思っていた、今日の夕方まで!



コンコンコン・・・♪

威勢良いノックの音。躊躇していた私の代りに夫がドアを開ける。
「こんにちわ~、○×パワー(訪問勧誘で有名な電力会社)ですけども
うんぬんかんぬん・・・」
うちは結構ですよ、お断りします!とすかさず夫。
居間にいたわたしには声しか聞こえなかったが、なによセールスお断り
サイン見なかったの?とちょっとムカッときていたらばその男。

「あの~ちょっとお聞きしてもいいですか?そこに
『ノックして下さい』(完璧日本語発音!)って貼っておられますけど、
あの~僕日本で育ったからこんなところでこんなサインを見て
びっくりしちゃったんですが・・日本語話されるんですか?」
ですって!

『ノックして下さい』以外は勿論英語で。ちょっと外国語の訛りはあったが
その男は日本人ではなかった。夫によれば東欧風だったとか。
いいや、話せませんしこのサインも読めません、と予期せぬ展開の中
やっと答える夫。
じゃ、ここに書かれている意味はご存知でなかった?と突っ込まれ
いえ、意味は知ってました・・と矛盾した夫の回答にますます素直に??
な東欧出身(勝手に決め付け)セールスマン。
純粋に不思議でたまらず、驚きを隠せない様子の彼に夫も仕方なく
「妻が日本人なのです。」と種明かし。
ああ、だからですか~やっと謎が解けました!
こんな意外な場所でほんとびっくりしましたよ~。
では奥様にもよろしくお伝えください、と言って去っていった。

二人してそっか~だからノックしたんだね、と思いがけない出来事に納得。
納得した後ですかさず、でも彼、英語のサインは無視したんだから
やっぱり迷惑セールスだ!と言ってみたり、日本で育ったなんて
すごいね~、予期していない場所で日本語のサインを見て思わず
懐かしさのあまりつられちゃったのかもしれないし・・とか。
日本語出来ます~って言っといて実は「コンニチハ」しか言えなかったり
するお調子者には数限りなく出会ってきたがまさか、実際に読める人が
来るなんて確率的には非常に低いことだろうからちょっとびっくり!
飾り以外何物でもなかった看板がある意味実際役に立ったってことか(苦笑)。

「カタカナもひらがなも読めるんだからスゴイよね」としきりに感心していた
夫(日本語習得挫折歴有り)に、おいおい、下さいってひとつ漢字も
入っているんだけど今までそれも知らなかったの?と容赦なく突っ込みを
入れる私だった。ははは。
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When I was a shop assistant 再び
忘れた頃に、思い出したように、また店員時代の話。
何かね、不思議なんだけれど、今日の主人公の女性の事が
数日前ふっと頭に浮かんだものだから。
何年も前のことで忘れかけていたのにあまりに突然に思い出すなんて。
これも何かの機会だから書き留めておこうと思う。

その女性はお年はそうねぇ、60までは行ってなかったと思う。
品が良くていつも綺麗な服を着てかなり裕福そう、というところは
その店の客層からしてありがちなことだったが他の客と決定的に
違ってたところはその女性、スタッフの私たちにいつでも礼儀正しく
優しく笑顔でいつ接客しても感じが良かった数少ないお客さんだった。
2,3日に1度は来店してた常連さんだった。
私が新入りでレジうちするときのコードとかなかなか見つけられずに
必死になっているのを見て、「覚えることが沢山あって大変ね、でも
よく頑張っているじゃない」みたいに励ましてくれたり、私の英語を
本心だったかわからないけど褒めてくれたりこちらが恐縮するくらい。
半年くらいの間にひとこと、ふたことの会話ずつではあったが
お馴染みさんって感じに親しくなった。
一度支払い終わって出口付近でフロアマネージャーと打ち合わせをしてた
店とレストランの総支配人に私の接客ぶり、カスタマーサービスについて
絶賛した後何とか優遇してあげてほしい、みたいにことづてしてくれたり。
支配人に何か言っているのは見えたけど内容まではわからなかった。
フロアマネージャーが飛んできて「よくやった!彼女もうべた褒めだったよ~」
って教えてくれて。支配人にもWell doneとお言葉を頂いた(苦笑)。
しがない店員にはそんな言葉やジェスチャーがどんなに嬉しかったか。

店が大手スーパーに買収された頃からだ、その女性に変化が起きたのは。
最初はわからなかったというかこちらも新しい店のシステムの中で
仕事中だし見かけてはいたが挨拶程度で直で接客はしなかったんだけど
あるとき、気づいた。
なんだか目に元気が無いというか、全体的にぼーっとしているというか
しまりがない。
以前なら綺麗にまとめてアップにしてあったブロンドの髪も
ぼさぼさにたらしたまま。
そして決定打。

お酒くさい。

ええっ?
どうしちゃったの?一体何があったの?
びっくりしたけれど流石にそこまで訊ける訳がない。
礼儀正しさや笑顔は変わりなかったけれど、それからの彼女は
まるでバスローブか?ともいえるようなガウン姿で
何本ものアルコール類を買いに来たりする日もあれば
以前のように非の打ち所ない淑女、までとはいかないが
それなりにしっかりとした身なりと足取りで買い物に来る日もあった。
どちらの姿も以前の彼女を思い出すと見ていて身につまされた。
一体何があって堕ちてしまったんだか。
もしくは以前からのトラブルが表面化しただけだったのか
知る由も無かったが。
彼女が買おうとした商品の表示値段でトラブルがあったとき
レジのスーパバイザーだった私のところに来て
前のお店のほうが全然良かったわ、でもあなたがいてくれるから
まだ救いね、このお店も、みたいに言ってくれたりもした。

結局私はその後すぐに退職したので彼女のその後はわからない。
店員最終日、クリスマス・イブだったんだけど、彼女は来てた。
酔ってはいなかったけど微笑んでいても、何か荒んでる。
なんとなく嫌で店を去ることは直接教えてなかった。
その日は自分の中で未練も何も無い職場だったのでできるだけ
あっさりと終業して消えてしまいたい、と思ってた。
正直な話、彼女のあまりの変貌ぶりに以前のように接することが
出来ないでいたしそうでなくても煩わしいので秘密にしておきたかったが
とあるスタッフがお節介にも・・・。
それを聞いた彼女、あら、寂しくなるわね、でも元気でねという言葉までは
まあ予想通りといえばそうだがありがたく受け止めたけど
連絡先を店に残しておいてはくれまいか、という妙な頼みには慌てた。
直接に訊くのは、お客と店員だからはばかられると思ったんだか
変に親密な社交辞令なんだかいまだによくわからない。
店に問いあわせてくれ、というようなその場しのぎの返答をしてお別れした。
ま、連絡はもちろんその後無かったけどね。

あの人、今は・・お元気かしら。
夫、英国籍取得の巻。
本人は今週末までスイスに里帰り中で留守なんだけれど。
彼、最近英国市民権・国籍を取って晴れてただのスイス人
ではなく(笑)スイス人でもありイギリス人でもある、という
デュアル(ダブル)ナショナリティー保持者となった。
英語ではCitizenship。訳は市民権、国籍、となっている。
パスポートも申請出来るんだから市民権というか国籍だと思うけど
どうなのだろう?

ライフ・イン・ザ・UKというイギリスに生活する者として知っているべき
基礎知識(歴史とか国家の成り立ちとかそんなに難しくないらしい)のテストを
受けて合格したら申込書類を提出して申請料を払って(理不尽に高額。
確か700ポンドくらいだと思ったが本人不在で確認出来ない~苦笑)
2,3ヶ月もしないで国籍取得許可の通知と居住地域の
Citizenship Ceremonyへの招待案内が届いた。
シチズンシップ・セレモニーとはイギリス、グレート・ブリテンの国民として
国家元首である女王に忠誠の誓いをたてるための『儀式』。ほんとの話よ。
数週間前になっちゃうけど、地元の市庁舎ホールで行われた式にも行ってきた。
誓いを立てる時に『神(キリスト教)』に対してかそれとも宗教を介さないで
『誓約』するか選べるのが興味深かった。
脱カトリックの夫は(実家にはいまだに内緒!)もちろん後者を選んだ。
家族でそろって国籍を得た人たちや夫婦一緒に、または私たちのように
片割れだけとか実にいろんな国の人が出席。
取得者は30名くらいだったかな。別に毎日の生活が変わるわけ
じゃないけれど一応一区切り、小さな新しい門出、みたいな雰囲気があって
なかなかよい式だった。
市長さんと取得者個別に記念写真撮影もあって家族もOKだったので
「頼むから一緒に写ってくれ!」と夫に言われ戸惑いつつもエリザベス女王の
写真が微笑む祭壇前で市長さんとニッコリパチリ。
将来、隠居先の暖炉の上に飾られることになるのだろうか(苦笑)。

さて、この二重国籍。
はっきり言ってちょっと羨ましいぞ。
日本人の私は国籍離脱の自由はあっても二重国籍はとれない。
スイスで暮らして5年経った頃に『5年滞在したからスイス国籍も取れる』
と聞いたので日本領事館に問い合わせてみたら、他国籍を取得したと
判明した時点で日本国籍を失う羽目になるので注意して下さいと
嚇された(苦笑)。何か融通利かないって言うかなんというかねぇ。
日本国籍を失ってまで他の国の国籍を取ろうとは思わない。
イギリスに住んでもう何年も経ち、愛着はあるが英国籍でない不自由は
あまりないし。ロンドンに住んでいるから余計そう感じるのかも。
強いては選挙権がないことくらいかな。あと空港のイミグレとかEU圏内は
素通りみたいなものだからそれも魅力。

夫の国、スイスは日本と違って二重国籍だろうが三重だろうが
全く構わないみたい。
民族的にも実にいろいろな人種(?)が混ざり合って成り立っているから
日本のように堅苦しいことは言っていられないというかそういう考えも
ないのだろう。それはイギリスも同じで国籍はいくつあっても良いみたい。
スイスがもし将来EUとのFreedom of Movement(移住、就労の自由)条約から
撤退することになったら困るからというのが第一の理由でブリティッシュになった夫。
英国自体にはそんなに思い入れはない・・はずなのだが、取得以来
『え、そういえば私って旦那さんイギリス人じゃない!』とかからかってやると
何故かまんざらでもなさそうである(笑)。

彼は今週末日曜夜帰宅予定。あ、そうだ、スイスでの買い物リストをメール
しなければ。ハーブ入りのマスタードと、もしチーズがOKならばペッパー
入りのラクレットチーズを買ってきてくれ~!

30℃
Thirty degrees。さんじゅうど。

言い慣れてないし、見慣れてない気温だわ(笑)。
今年一番の暑さ(所によっては32度)を今日(6月30日)めでたく記録した。
年明けに出た今夏猛暑の長期予報は当り!と見なして良いのかどうなのか
まだ気が早いけれど、ただ今ロンドンはヒートウェーブの真っ只中。
先週末くらいから徐々に気温が上がってきている。
Heat Wave(熱波、猛暑)とか言って、30度なんて大したことないよと
スイス人と日本人には笑われそうだが、こっちではNHS(国民医療サービス)も
健康への注意をよびかけているくらいだ。
悪天候で有名なイギリス首都の住民にとっては25度以上はかなりの暑さ。
湿度は低めなので日陰や室内はひんやりしていて冷房なんていらないから
日本の暑さとはレベルが違うんだけどね。
私も慣れてないせいか、昨日はちょっと頭がくら~っと来た。
通勤モードが変わったので息苦しくなるほど暑いバスに乗らなくてすんでよかった。

ちょっと寄った郵便局で、常連客らしいおじさんが係員に
話しているのが聞こえてきた。
Hot, isn't it? But, can't complain, いや~暑いねぇ、でもまあ文句は言えないよね。
When it rains, we complain as well, 雨が降れば降ったで文句言うし。
Oh well, we complain anyway!... ま、俺たちゃどっちにしろ文句言うけどね~(笑)。
何処の国でもお天気の会話って内容は同じなんだなぁ。

今週いっぱいで熱波は一段落。つかの間の夏・・・じゃないといいんだけど。






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