日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
瑞西生活回顧録(あの人は今・その2)
同じくドイツ語学校で知り合った彼女はフィリピン出身。リンダとしておく。
20代半ばだったけど一回りは年の違う瑞西人男性に見染まれて
結婚のためにバーゼル郊外の村に移住してきたという。
フィリピン人だから英語も出来るんだろうと思って話してみると
そんなにペラペラ、と言うわけでもなくてちょっと意外だった。
びっくりしたのは、「My husband,英語がほとんど出来ないのよ~」
って彼女が言ってたこと。
どうやって意思疎通してるのかな、って不思議だった。
「でも、愛があるから気持ちは通じ合ってるの!とってもやさしいひとよ」
なんて言ってた。

学校には必ず旦那さんが車で送り迎え。「私のことが心配なんだって」と
恥ずかしそうに言ってたリンダ。
彼女、交通の便がよくないところに住んでいたからそんなに
不思議にも思わなかった。
毎日学校で会うようになってだんだん打ち解けてくるうちに
リンダのささやか(?)な「悩み」が明るみに。
他にも仲良くなったクラスメートとお茶でもしよう、という話になったとき。
「私は行けないわ。夫が許してくれないから・・」
リンダのことを愛しているあまり、過剰に束縛したがる旦那さんらしかった。
誰と会うとか何処へ行くとか、彼女の行動を全てコントロールしたいらしく
なかなか一人で外出はさせてもらえないとのこと。
えー何それ、とみんなで呆れてしまった。
確かにフィリピンの裕福な家庭に育って料理なんてメイドがしていたから
何も出来ない、っていうリンダのことを慣れない異国でちょっと心配になる
気持ちもわからなくは無いけど。
女の子同士なのに、だめなの?って聞いても、「うーん・・」とはにかみ顔。
旦那さんの家族との写真とか見せてくれて、超瑞西人っぽい人々の中に
ひとりアジア人ってやっぱり目立つな~なんて。私も同じだけどね。
どの写真も彼女とっても素敵な笑顔だったこと覚えている。
リンダと旦那さんの馴れ初めは悪いけどありがちなヨーロッパの中年独身
男性がアジア人女性と現地お見合いして結婚、のパターンだったかどうかは
本人には聞けなかったのでわからない。

一度だけクラス全員参加しよう、という集まりがあったとき、リンダは
旦那さんも連れてくればいいじゃない、とみんなで説得してみたら
「それじゃ、訊いてみるわ」・・
ということでついにリンダの旦那さんにお目にかかることになった。
感想は・・。予想よりさらにさらに地味ーなひと。
悪いけどはっきり言ってさえないタイプ・・。
このひととバーゼル郊外の田舎村での誰と会うにも、そして多分
何をするにも許可が要る生活。想像デキナイ・・。
リンダ、大変じゃないのかな。でもリンダが幸せならそれでいいのかなって
ちょっと複雑だった。余計な心配だとは思ったが。
二人で来て一番早くに帰っていったリンダと旦那さんだった。

その後学校を辞めてしまったのでリンダとも連絡が途絶えたのだけど
元クラスメートを通してリンダに赤ちゃんが生まれたと聞いて
病院に会いに行った。
生まれたばかりのわが子を抱いて顔はもうすでにいいお母さんだったリンダ。
とっても満ち足りた表情。幸せそうだった。
その場にいた旦那さん、彼女のためにいろいろ荷物を持ってきたり
変わらず「愛妻家」なようすだった。
彼に対してはリンダ、ちょっとつっけんどんな対応だったけどそれは
日本人にもありえるアジア人流照れ隠し、だったのだろう、と思う。

そのあとに一度バーゼル郊外のどこだったか、レストランでばったり。
赤ちゃんも順調に育ってますます可愛がっていた彼女。
それきりになってしまったけど。今、どうしているかな。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。