日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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向こう三軒両隣
その1 Sさんの巻

鍵引き渡し当日。外はすっかり暗くなっていたけど
ふたりでシャンペンを持って一応お祝いしに新居に初めて主として出かけた。
引越し荷物も少しだけど車に積んで。どきどきしながら玄関に入り
ひととおり中の様子をチェック。
思ったよりきれいな状態だったのが嬉しかった。
いそいで準備して売主氏ろくに掃除もせずに退散というのも
ありえたのでその辺は言ったことは守る人なんだなと思った。
そしてシャンペンで乾杯♪
私はお酒あまり飲まないので味見程度、夫は飲みすぎると運転できなくなるから
ということでグラス一杯にしてひとまずフラットにもっと荷物を取りにいこうと
家の外に出たら通りかかったおじいさんが、「新しく引っ越してきた方ですか?」と
話しかけてきた。自分は2軒先に住んでいるSです、といって
ファースト・ネームで自己紹介してようこそ、と挨拶してくれた。
亡くなった前住人の女性とはここが建てられた当時(1930年代)からの
付き合いだったそう。当時の顔ぶれとは随分違ってしまいましたがね、
後から来た人たち、みんなよい人ばかりですから、どうぞ安心してくださいって。
お隣さんたちには会ったのか聞かれたので、まだです、というと
どんな人たちが住んでいるのか職業まで教えてくれた。これにはちょっとびっくり。
今まで隣の人は挨拶はしても名前も何をしている人なのかも不明なのが
当たり前な所にずっと住んでいたので余計だ。

変な意味じゃないけど、と前置きしてSさん、昔はこの通りの住人、みんな
私みたいな見てくれ(白人)ばかりだったんだけど近年は移り住んで来る人
といえばcoloured peopleばかり。あ、誤解しないでくださいよ、みなさん
良い人ばかりですよ・・と非常にトリッキーな発言するからちょっと戸惑ったけど
彼が伝えたかったのは、昔はほんとに白人しか住んでなかったんだよ、という事実、だけ
というのがよくわかったし、おじいちゃんだからさぞかし、住み慣れた街がだんだん
変わってしまっての戸惑いもあって、つい隠せないのだろうなと理解した。

内装が古い状態で買って、リフォームしたんでしょ、賢いですなぁ、だって(笑)
いえいえ、契約が完了したばかりなんですよ、といって外で立ち話もなんだし
Sさんを家の中に案内してあげた。面白かったのは、通りに面している部屋の
ドアを開けたら、彼女とは長い付き合いだったけどSさんがこの部屋に入るのは
初めてだったそうだ。もうひとつのラウンジのほうが昔は客人を迎える
応接室のような役割をしていたらしい。
一階だけ見たら、帰るかな~(爆)なんて思っていたらば、バスルームを
見せてはもらえないだろうかとSさん。自分のとこのはとんでも時代遅れで
リフォームでどんなに変わるのか見てみたいというのでもちろん快諾。
バスルームはリフォームしてあってなんだが、私たちの趣味ではないので
いつか変えたい場所のひとつ。
夫が案内して私は下に残ったが
You don’t have an airing cupboard !
(衣類の)乾燥用戸棚がないんですねぇ!
というSさんのびっくり声が聞こえて思わず笑ってしまった。
古いつくりの家には温水タンクがある。温水は貯めないでガスボイラーで
加熱してすぐ使う方式もあるけれど、タンク式も何故だか根強い。
古い家が多いからなのと大所帯だとボイラーで直暖め方式は温水がまかなえない
から、とか?
ま、それはおいておいて大抵タンクは何処にあるのかというと、廊下や浴室。
寝室の中にある場合も。夏は暑くてたまらない。
タンク用の戸棚が作り付けになっていてその中に衣類やタオルとか
寝具を入れて乾かすのだけど浴室内で場所を取るし、今でも使っている人は
年配のひとたちばかりなのではないだろうか?
 
同じ造りの家でこんなにも違うのかとびっくりしながらSさんは帰っていった。
・・・はずだった(笑)
いったんフラットに戻って荷物をいくつか新居に運んでさあ、明日は
いよいよ引越しだねと玄関を出たら。
暗闇からSさんがつつつーと歩み寄ってきて
What are you going to do about the garden?
お庭はどうするんですか?だって。
確かに新居の庭は木が多い。前住人のおばあさんも最後はあまり手入れも
出来なかったらしく、相当overgrown 伸び放題な状態の箇所もある。
でも、彼女なりに長年時間をかけて手にかけてきた一種庭園のような魅力がある。
ありがちな庭のようにどどーっと芝生でまわりに花壇、というよりも個性的で
常緑樹が生い茂ってミニ植物園みたいなところが私たちには気に入ったのだった。
ガーデニング嫌いの人が見たら逃げ出しそうになるだろうけども。
Sさんいわく、亡くなった彼女は園芸関係の仕事をしていたそうで元気なころは
それはそれは丹精込めてガーデニングに励んでいたらしい。
Sさんには私たち、庭仕事も嫌じゃないからぼちぼち片付けるところは
片付けていくって無難にお答えしてそそくさと・・だってなんか妙な気がして。

わおーっ、玄関出るたびにSさんがいるよ~!って帰りの車の中で果たしてそれは
偶然だったのか、それとも彼はストーカーのように私たちを待ち伏せしていたのか
これからも毎日彼と立ち話をするはめになるのか、
彼が教えてくれた両隣の住人情報、最新版じゃなくて50年位経ってて
皆死んでたらどうしようね~とか冗談半分、本気半分の会話が繰り広げられたのは
言うまでもない。

それからSさんの姿は見かけていない・・・
コメント
この記事へのコメント
遅れましたが・・・
今年もよろしくねん♪

新居の様子が、徐々に明らかにされていきますなぁ(^^)
Sさん、どんな人が越してきたのか、相当気になったのでは?
これからどんなお付き合いが展開していくのかなぁ~
お庭の雰囲気もよいね。
部屋の中から、リスが木から木へ飛び移るのが見えるなんて、最高の癒しだね。
これからも、新居での出来事、教えてね!
2007/01/07(日) 20:20:39 | URL | sakura [ 編集]
なんかいいんじゃない?
近所に誰が住んでるのかもわからない時代で
ちょっとウザイ気がする事もあるだろけど
でもおじいちゃんみたいな人の方が
何かあった時お互い助け合えそうでなんかいいよね!

もう一度Stipaさんにメールしてみるねー
2007/01/07(日) 23:44:01 | URL | kleeblaetter [ 編集]
明けましておめでとう!
ずばり。ケーコの新年の予想......!そのSさんは本当は幽霊だったり!!(爆笑).......ってのはどう?駄目?......やっぱ駄目かぁー。AUSでクリスマスに昔のBBCドラマのMurder Rooms(シャーロックホームズの原作者を主人公にしたドラマ)見過ぎかぁ~(呆) なんとなくミステリーぽいSさんだと思ったんだけどなぁ~(笑)

なにはともあれ。今年はstipaさんにとっては何だか話題豊富な年になりそうですね♪
2007/01/08(月) 03:22:18 | URL | KEIKO. [ 編集]
あらら
情報が50年前のもの?
もしかして幽霊?
だったらstipaしゃん
小説を書くといいよv-411

でもやっぱりSさん
単なる人のいいちょっとおせっかいなおじいちゃんでありますようにv-410
2007/01/08(月) 19:52:04 | URL | katasumi [ 編集]
英国番・・・
も・もしかして、その人って・・・
英国バージョン、座敷童子(ざしきわらし)かも?
2007/01/08(月) 19:55:07 | URL | かとー [ 編集]
あはは!
Sさん幽霊説、もりあがってるね^^。
ちょっと薄気味悪いね~^-^;
ウチのご近所にもいるよ。一番最初にこの辺りに住み着いた御老人が毎日3回位巡回パトロールしてる。爆。
お庭、素敵~★これからいろいろ手入れしてstipaワールドになるのねん。楽しみ♪
ダンナ様、だらだら出来なくて少しかわいそうだけど、ウチもね、引っ越して10日位カーテンがなくって、布団カバー窓につるしてたの思い出した。爆。
2007/01/08(月) 22:20:55 | URL | miki [ 編集]
新居の様子♪
何となく想像できて、なるほど~と思いながら読みましたv-220
最初って、どんな人が近所に住んでいるのかな?って興味津々、恐る恐る・・・だよね。
迎える方の人も同じかな。
そんな風にして、だんだん溶け込んで行くんだよね、地域に。
(*^-^)ノ
2007/01/09(火) 17:25:20 | URL | matilda [ 編集]
sakuraちゃん
こちらこそ、今年もどうぞよろしくぅ(^-^*)♪

あれから見かけてなくて・・ってことは
普通のひと(笑)なんだろうから、良かったよ~。
道ですれ違っても顔覚えてないからなぁ・・ちょっといけないケド(^^;)

リスね、沢山いて動物園みたいだよ(苦笑)
サーカスの綱渡り曲芸を見てるみたいでハラハラするけど
いや~みんな運動神経いいったら!
2007/01/10(水) 05:10:54 | URL | stipa [ 編集]
klee♪
確かに、ウザイ・・かなと思ったけど、あれから
玄関先でいきなり、とかもなくて正直ほっとしているのだ~(^。^;)
近所づきあい、挨拶しても無視されたりとか
いつも挨拶は私のほうが先、というようなパターンが
多かったから、向こうからやあ、ようこそって迎えてくれるのは
ありがたいよ~。

メール送ったよ♪届いてるといいな。
2007/01/10(水) 05:16:41 | URL | stipa [ 編集]
KEIKO.さん
おめでとう~今年もどうぞよろしくね♪
ゆ、幽霊!!やっぱそう思った?ははは♪
ミステリーっぽいSさん。そう、そうなのよ。
おじいちゃん、あの夜なんで暗くなってから出歩いてたのか、謎。
お店なんてない方向から歩いてきてたしね・・
よろしくって握手しよかな、と思ってさ~
(スイス生活の癖でね、イギリスのひとは
あんまりしないんだけども)右手出したら
Sさん、右手はコートのポケットに突っ込んだままで左手出してきたのっ!謎でしょ?
右手には何が・・う~んミステリー。
Murder Roomsか。観たことないな。でもこっちでも
延々と昔のアガサクリスティー原作ミステリーとか
多かったな~クリスマスのころって。
2007/01/10(水) 05:28:03 | URL | stipa [ 編集]
katasumiしゃん
小説か~。「それは、ある霧深い夜のことだった・・」なーんてね( ̄m ̄*)
両隣の住人についてどうしてそこまで知っているんだ~って
多分目が丸くなってたかも(笑)
ひとなつっこそうな人だな~というのが印象に
残ってます・・顔は覚えてないけど(爆)
2007/01/10(水) 05:34:49 | URL | stipa [ 編集]
かとーさん
ひぇ~っ!!
座敷童子、英国版は老人だったの?!
庭をどうするのか知りたがってたってことは
ひょっとして、何か埋まってるとか~v-12
2007/01/10(水) 05:40:14 | URL | stipa [ 編集]
mikiちゃん
いるのか~mikiちゃんのご近所にも「主」が!
毎日3回巡回パトロール!爆笑した~!!
なかなか避けるのは難しそ(^^;)
庭、そっかな~ふふふ♪もう少し地面が乾いたら
大掃除作戦、だなぁ。

布団カバーで(爆)わたしは、シーツを提案したら
却下された(^。^;)
外からは白い布しかみえないんだからいいじゃんって言ったんだけど・・
ベイウインドー(円状の出窓)があってね、カーテンにしようかブラインドにしようか迷い中・・
2007/01/10(水) 05:48:09 | URL | stipa [ 編集]
matildaしゃん
そうそう、お隣にもしヘビメタ好きのティーンエージャーがいて
ガンガンステレオで聴きまくっていたらどうしよう、とか、変わり者、だったら・・なんていろいろ思いましたぁ!
幸い、Sさんのほかにも何人かご挨拶しましたがみんな
フレンドリーで良いひとそうなのでまずは一安心。
入居前から知っていたのですが斜め向かいには
夫の元同僚とその家族が住んでます。
Sさんにもあれから会ってないし~(^m^ ) 
2007/01/10(水) 05:59:53 | URL | stipa [ 編集]
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