日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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母のこと(長文)
またまたちょっとプライベートな話を。。。
私の家族第二弾、今日は母。 

母は私が23歳になる直前の3月に胃癌で亡くなりました。
49歳の若さでした。

当時私はロンドンに一年間の予定で語学留学中で
5月までの滞在予定をきりあげて、急遽帰国したのが3月始め。
末期だったし、本人は胃潰瘍だと知らされていたので
予定を早めて帰国して、母におかしいと思われないだろうか、とか
何て切り出したらよいのか帰りの飛行機の中で悶々と考えたっけ。
成田に着いてからそのまま横浜にある病院に直行。
誰もいない実家には帰りたくなかったから・・・
病室に入って10ヶ月ぶりに母と対面。母は私の顔を見て泣いた。
私はといえば、ロンドンを発ってから病院に着くまでずっと
泣いちゃいけないぞ、もうだめだって決まったわけじゃないし、
と自分に言い聞かせたので、いたって自然に、自分でも驚いたくらい
再会を喜び合うことが出来ました。
もう助からないなんて、意地でも信じるのは嫌だったし。

私と違って行動的でスポーツ大好きだった母。体の不調を訴えて
入院直前まで、テニスをやったり、ジムに通っていたようです。
逝く直前まで自分の好きなことに打ち込めてよかったなと思います。
健康には人一倍気を使って、食事にも気をつけていた母が
胃癌になるなんて、なんて皮肉なことだろうと今でも悔しい思いです。
青竹が折れるがごとく、逝ってしまった母でした。  

留学することになって、生まれて初めて日本を離れた出発の日の朝
実家の庭で親子3人で記念写真を撮りました。それが母と一緒に
撮った最後の写真になるとは思いもよらなかったです。
今も、私のアルバムの中で母はいたって健康そうに私の隣で
微笑んでいます。あの時、癌はもうどれくらい進行していたのかと
考えると辛いです。
後悔沢山ありますが、どうしようもなく残念なのは
日本に帰国して再会しても、私の本当の気持を最後まで
聞いてもらうことが出来なかったこと。先に逝こうとしている母に
娘の、私のこれからのことを話し合ったり、
途方にくれていたその時のきもちを打ち明けられなかったこと。
癌であることを打ち明けられなかった。。。
どんなにか不安だったろうと、かわいそうでならない。
父や兄には「いつになったら良くなるのか」と不安や不満を
ぶつけていた母でしたが、私には最後の最後まで母でいることを貫き
不満らしいことは一切言いませんでした。
母としての意識が薄れて、深く昏睡状態になった時にはじめて
母の前で泣くことが出来ました。
今までありがとうね、私これからも負けちゃうだろうけど
きっと頑張って見せるから、見守っててね!と。。。
悲しくて胸が張り裂けそうなのと同時に、何とも言えない開放感を
感じたのを覚えています。

10年以上も前でしょうか、Hope Edelmanという人が出した
「Motherless Daughters」(邦題 母を失うということ-娘たちの生き方)
という本を買ったのは。
アメリカでベストセラーになった本で、母を亡くした著者が
同じような境遇の女性たちへのインタビュー等を綴った
なんと言うか「立ち直るために読む本」って感じなのですが
実は私、まだ読み終わってないのです。。。
ちょっと読んでは休憩(涙腺休憩ともいう)みたいなのを繰り返してまして。
晴れて読み終わるのはいつのことでしょう?

母の事を思い出すとき、もう15年近く経つのに
まだまだ亡くなるまでのことが強烈で
まずそこから始めないと先に進めないような気がして
少しだけ書いてみました。


テーマ:家族・身内 - ジャンル:心と身体

コメント
この記事へのコメント
辛かったですね
読んでいて、涙ぐんでしまいました。
ついこの間まで、元気だった人が・・・。
私の父親も似たような状況なだけに、重ねてしまいました。
幸い、私の父親は、致命的な病気ではないのですよね。
でも、いつまでこんな介護生活が続くのか、考えるとため息がでます。
そんな私も、まだ父親の状況を受け入れられてないのでしょうね。。。
2005/08/18(木) 20:58:49 | URL | ist3735 [ 編集]
わかります。。。
今とこれからのことを考えるとき、きれい事ばかりじゃないですものね。
状況を受け入れるということ。。。
私には最後まで出来ませんでした。
お父様のご病気が致命的なものでないと聞いて嬉しく思うと同時に、
渦中にいらっしゃるist3735さんの
いつまで、というお気持も私なりに解るので複雑な心境です。。。
お伝えしたいこと、山ほどあって、ここの欄では足りないです!
コメントしづらい日記に書き込んでくださって
ありがとうございました。
嬉しかったです!
2005/08/18(木) 23:04:06 | URL | stipa [ 編集]
恥ずかしいです
涙無しには読めませんでした。
23歳で母親を亡くすなんて私には信じられないです。
35歳になった今でも両親無しでは生きていけない・・・。
とても頻繁に電話で話してるし携帯メールもごくごく短い分ではありますがほぼ毎日しています。
父親とは何日も長く一緒にいるとどうしても価値観が合わず文句を言う事も多々ありますが、
それでもメール交換をしたり、一般常識から始まり、何か判らないことがあると必ず父親に聞くほど尊敬、信頼もしています。
元気に年に何度も海外旅行、国内旅行を楽しんではいますが
母親はリウマチで、これはまるで生涯の拷問の様と例えられた事があるほど薬が効かない痛みもあるし薬無しでは生活できず、副作用やその他の疾患等もあるし、
父親は数年前に不整脈から心臓のペースメーカを入れて障害者手帳を持つようになったし、
私が頼るというよりは感謝して守ってあげないといけない立場なのにまだまだ甘えてばかりで情けなく、恥ずかしく思います。
最近はなかなか旅の疲れもとれにくくなってきたようだし、母親はもうあんまり海外旅行は・・・と言っているようだし
今すぐ何をしたらいいのかわからないし、また今すぐは何も出来ませんが
自分の立場をしっかり考えさせてくれたstipaさんのブログに感謝です。
ありがとう。
2005/08/19(金) 03:07:28 | URL | kleeblaetter [ 編集]
すてきな親子ですね!
ご両親に対するkleeblaetterさんの
愛情がとても良く伝わってきました。。。
私今にっこりしてます^^
離れて暮らしているのにちゃんと連絡を
欠かさないで気にかけてあげていて、
えらいなぁと思いました。
お父様もお母様もお体のこと、
大変ですね。
お二人とも旅行好きでいらっしゃるんですね、素敵です!
だから余計、お母様から「海外旅行はも
う・・・」と言われたら何だか淋しくなっちゃい
ますよね。凄く良く解ります、その気持ち。

今度、里帰りなさるんでしたよね。
思いっきり、皆さんで過ごす時間を
楽しんできてくださいね!
こちらこそ、すてきなコメント下さって
ありがとう。
2005/08/19(金) 04:48:01 | URL | stipa [ 編集]
はじめまして Vida Locaです
はじめまして。
突然ですみませんが、私と母のことを。
私と母はあまり仲の良い母子関係ではありませんでした。喧嘩をするわけでもないのですが、本音を言えない相手とでもいうのかな。それが、いつしか自分も母となり、今になってやっと母の気苦労やら気持ちがわかるようになってきました。今は本音で話ができる。そうなるまで35年かかりました。今、母は心臓の持病があり、半年に1度は入院します。そしてカテーテル。今すぐ死を意識するほど深刻なものではないにしろ、私の頭をいつも掠めるのは母の体調のことです。それでも母は私の体を心配します。いくつになろうと母は母で娘は娘なんでしょうね。そして母の死というものはとうてい乗り越えられるものではないと思います。母というのはかけがえのないものです。たとえば今あなたのブログを読んでとても辛い気持ちになった。息苦しい気持ちになった。これは母の愛情が教えてくれた感情なのでしょう。
すべてにおいて自分というものが母から作られたのだと今さらながら 思います。
初めてなのに 長くなってごめんなさいね
2005/08/25(木) 21:52:11 | URL | vida+_+loca [ 編集]
こんにちは!
Vida Locaさん、はじめまして!
いくつになっても母は母、娘は娘、本当に
そうですね。私も実感しています。
本音で話せる親子関係ができて
よかったですね。素敵です!
「そうなるまでに35年かかりました」
というおことばに、数え切れない苦悩や
葛藤がにじんでいるように感じます。

お母様のご病気、胸が痛みます。
さぞかし、ご心配なことでしょう。

Vida Locaさんのお話を読んで
お互いを思いやって素敵な母娘関係
を築かれていらっしゃるのが伝わり
とても嬉しく思いました。
これからもたくさん親孝行してあげて
下さいね!

コメント、長くても短くても大歓迎です!
今日は貴重なお話、ありがとうございました。
よかったらまた遊びに来てくださいね。
2005/08/25(木) 23:46:25 | URL | stipa [ 編集]
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