日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
暗い話題
最近10代の子がナイフで刺殺されるという事件が多発中なロンドン。
毎週誰か亡くなるという感じで今年も経過してきた。
法律では未成年は刃物や鋭利なものを購入することも携帯することも
禁じられている。ギャング(不良少年グループっていうか若年暴○団)
がらみの犯行が大半なのでギャング摘発も含め警察の取り締まりも
厳しく行われてはいるけれどナイフが誰かの命を取る現場には
とても、追いついていない。

護衛や威嚇のためにナイフを携帯する若者って一体?
刃物ひけらかしてカッコいいとでも?真面目に必要に迫られてって
思ってる子もいるんだろうか。そういう若者たちとは接点の殆ど無い
生活をしているので想像してみたり、メディアに頼った情報しか
私には入ってはこないのだけど、殺伐感に覆われる。

先日バスでナイフを持った若者を見た。
白昼堂々、午後四時過ぎのこと。隣の隣街の住宅街のバス停。
16歳くらいか、わからないけど若い黒人の男の子ふたり。
バスの二階に座っていたらビールの小瓶片手にふたりが階段を
登って二階の後ろの席へ。
ああ、まったく。交通機関で電車を除いて飲酒は禁止されてから
まだ日は浅いけれど、ルール違反がそんなにスリルかねぇ、と
頭で嘆いていたその時、そのうちひとりのもう片手に何か長いものが。
細身のキッチン・ナイフ。
刃が腕の裏に隠れるように、柄を上にして持っていたので
分かりづらかったけど、座っていた私の顔の直ぐ横を
通ったんだもの、しっかり見えた。


こらっあんた、どうしてビールなんて飲んでるのよ、ナイフなんて
持ってるのよ~!私服だけど学校は?やっぱり退学処分?
一体何してるんだい、人生もったいない~!
首根っこ掴んで聞いてやりたかったのは私だけではなかったろう。
でも、身の危険には勝てない。見なかったことに。知らぬふり。

私の直ぐ後ろに彼らの友達が座っていたので、ナイフを持った子か
どうかはわからないけど、ひとり座った。
和気藹々と話している声だけ聞くと、ごく普通のティーンという印象だったのが
辛かった。
話の内容からどうやらバスの運転手に飲酒乗車拒否されたが無視して
そのまま二階席にやってきたらしい。
(こういう若者っていうかガキだ、多いんだよなぁ。無賃で平気で乗ってきて
注意されると逆切れしたり。バスの運転手も心得たものでそういう
ガキどもが降りるまで発車しなかったり、即無線で警察に連絡したり。)
この時の運転手も彼らが降りるまで発車しないことにして、ついでに
無線で警察にも連絡したようだった。

そのままバス停で立ち往生すること数分。
こんなところで後ろにナイフ持った奴がいる状況で長居はしたくないと判断。
今はいいけど、いつ、どんなことでキレるかわからん。
白昼堂々ナイフを持って出歩くバカなんだからそれを使おうとするバカである
可能性充分アリ。
今思うと信じられないけどその時私が一番気に障って嫌だったのは
帰宅が遅れることだった!だから直ぐ後ろに次のバスが来てるかも知れないし
降りようと決めて一階へ。

バスの運転手はどうしてるんだろうと運転席をちらと伺ったら無言で待機の彼。
こう見ると命がけ、だよね、運転手も。
後ろの通りを見るが次のバスの姿はなく一階最後部にひとつ空席があったので
そこに座って様子をみることにした。
二、三分後、二階からビール片手の二人組みが降りてきて運転席へ。
降りてくる時もナイフは見えてた。私の隣の女性がびくっとして、あの子
ナイフ持ってる!って小声で。
振りかざしてたわけじゃないから気づいてない人たちも大勢いたみたいで
中には、まあいいじゃないか、ビールくらい、はやく発車してよっていう
意見の乗客もかなりいた。

さて、運転手に二人組はどうして発車してくれないんだ、ちゃんとオイスター
(ロンドン版スイカ)あるのにと、滑稽なまでに頼み込んでいる。
ビールが原因だ、ということなら、とでもいうのかふたりして小瓶を飲み干して
バスの入り口外に直ぐあったゴミ箱に捨てた。
普通の不良がやるようにそのまま道端に投げ捨てるかと思ったので
これには意外だったけど。
いまどきの不良お決まりに、いきなりキレる様子ではなさそうだったので
(ヒドイ奴はほんとに酷い)少し安心したけれど、やだよ~こんな奴ら、
やっぱり降ろしてよ~と思っていると、あなたたちには下車してもらいたい、と
運転手がびしりとひとこと。
きっとナイフ所持が分かってたんだろう。良く踏ん張った、運転手!

それを聞いた二人組、居残って警察に捕まりたくはなかったのだろう、
そのままバスの外の通りへ消えていった。
降りた途端に入り口を閉めて発車するかと思いきや、そのまま何にもしない
運転手。
??何だよ、はやくしてよ、と乗客にせかされてからの発車になった。
緊張の糸が切れて頭が真っ白になってたのかもしれない。

そのまま無事帰宅したのはもちろんだけど、ひとつ腑に落ちない。
これだけ世間でナイフ犯罪が騒がれていてだよ、あの時私の顔から
数インチ先にあった、ナイフを持った子たちはそのまま誰からも
咎められることも無くそのままで今も何処かでナイフと「おともだち」な
毎日を送っているのだろうか。

ナイフ・クライム。若くして散った命・・犠牲者たちはうたわれているけど
私はちょっと斜めな角度の意見。
ナイフ犯罪で犠牲になった子達とバスで見たあの子たちがダブってしまうのだ。
犠牲者になるか加害者になるか、紙一重じゃないか。
もちろん全部が全部じゃない。でも犠牲者全員に100パーセント落ち度が
無かったかとはわからない。
実に無駄な形で命を落として気の毒だけれど、あのバスで見た子達のように
ナイフがおともだちだった犠牲者も居たのではないのだろうか。

あの後警察は、バス会社は、彼らを突き止めるために何かしたのだろうか。
誰も怪我も何もなかったけれど、はっきりいって怖かった。
あのバス降りてから膝が震えたもの。
実際全く使う気がなくて持っているだけだなんてあり得ない。
これだけ世間で騒がれてて、それでも持つか。満員のバスに乗り込んでくるか。
子供だからって、若気の至りだとかっていう理由で全くの他人に迷惑掛けても
怖い思いさせても平気、な奴らを野放しにする社会には住みたくない。
逆切れパターンが多すぎて、不良どもの野放しステータスが確立されてしまった
ようで残念だ。誰だって奴らの標的になるのは怖い。でも間違ってるよなぁ。
今回のようなことがあるとロンドンに住んでるのが嫌になる。


長文、そして暗い話にも負けず最後まで読んでくださってありがとう。



コメント
この記事へのコメント
臨場感溢れる文章に引き込まれて読みました~・・・。
怖いね。
日本も大分危なくなって来ているけど・・。
ナイフの事件はロンドンでは多いのかな?
秋葉原でもあったよね、先日・・。
犠牲になった人が気の毒でたまらない!
これじゃどこにも行けなくなっちゃうじゃないか~~!
2008/07/16(水) 09:15:00 | URL | machilda [ 編集]
matildaさん

残念なことに最近多発中なのです、ナイフ犯罪。
ティーンエージャーが些細なことで喧嘩して・・
それを止めに入ろうとして・・
ライバル・ギャングメンバーが復讐や腹いせのため・・
どうしようもない理由で今年に入ってから20人(10代だけ、ロンドンで)
命を落としました。
秋葉原の事件は知らないのですが
いつどこにいて巻き込まれるか確かに絶対無いとは言えなくて。
巻き込まれなくても、実際に事件を目撃しなくても
ナイフ見ただけで、ゾッとしました。
2008/07/17(木) 06:27:03 | URL | stipa [ 編集]
お久しぶりです。

久々にブログに遊びに来て、結構衝撃受けてます。
この1年でロンドンも一段と物騒になっているんですね…。
とても悲しいです。

日本でも、今週はじめ「急に誰でもいいから殺したくなった」という
なんとも理解し難い理由で、書店でアルバイトしてた20代の女の子が
犠牲になりました。

家にも職場にも学校にも、もう完全に安全な場所ってなくなって
しまったのかなあ…。
世の中、何処に向かっていくのでしょう。。。
2008/07/24(木) 17:09:40 | URL | priya [ 編集]
priyaさん
お久しぶりです~!
ここのところ1週間はニュースに出てきませんが
最近大きな問題になってます。
問題になっていても事件が後を絶たず、こういうふうに間近に
ナイフと遭遇したり、私が怒ってもどうにもならないので
むなしい限りです。
若い子集団には近寄りたくないですねぇ~バスとかだと
そうも言ってられませんが。
異次元空間に存在する者同士のように彼らに距離を感じることも。

日本の本屋さんのニュースはネットで知りました。
秋葉原の事件のこともコメントで伺ってから読みました。
『誰でもいいから・・』って増えてませんか?
こちらではあまり聞かないパターンですね。ぞっとしました。
犠牲者の方々のことを思うと胸が痛くなります。

明るい話題で持ちきりのニュースって所詮あり得ないのでしょうが
もう少し何とかならないかなぁ。
2008/07/26(土) 03:42:24 | URL | stipa [ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。