日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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When I was a shop assistant... 2
2年ちょっと勤めていたチェルシーにある某高級食料品店。
今また経営が当時と同じ某大御所デザイナー系列に戻って営業しているらしい。
辞めてからチェルシーには全く行ってないからわからないが
今もリッチな客層なのかしらん。

こちらの接客で、例えばお客の名前がわかっているようだったら
極力名指し(でいいのか?日本語;)するのが礼儀正しいとされる。
例えばThank you. だけで終わらないで、Thank you, Mr. Smith. みたいな。
クレジットカード支払いの時は特に緊張(笑)。
カードの名前をチェックして名指すようにしてたんだけど読み間違えてたら
どうしようってハラハラした。まじまじカード見るのも失礼だから。
逆に有名人の場合名指ししちゃうと苗字だけでもかえって注目浴びて
まずいのではないか、とか悩んで結局名指ししないでみたり(苦笑)。
名前不明の場合はもちろん、Sir, Madam。これも慣れるまでちょっと戸惑った。

店一番のお得意さんの初老の女性。
店にアカウントを持っていて毎日のように自分で来たり、調理係の人が
来たりしていた。飼っていた犬にも専属の散歩係がいた。
何故あそこまでスーパーリッチだったか思い出せないんだけれど
エリザベス女王とも交友があるとか聞いたっけ。
あの女性はいつ来ても爽やかに対応してくれて店長以下クリスマス
プレゼントとかして労ってくれたり、偉そうなそぶりは見たこと無かった。
時代ものの映画に出てくるまさに淑女、って感じだったな。
スーパーに買収されてからはぱったり来なくなったっけ。
まあわかるけど(苦笑)。今お元気かしら。

もうひとりアカウントを持っていたレディーN。クレジットカードにも
タイトルがやっぱりLady(イギリス貴族の尊称、男性ならLord)なのには笑った。
お使いの人しか見なかったけど毎日目立たず控えめに買い物されてて
(買い物合計金額は控えめではなかったが)クレームも一度もなかったから
良いお客と言える(笑)。

やっかいだったのは『私はここでお買い物してるのよ、出来るのよ』
の見栄張り組。やたらとえらそうだったもの。
お金があるって、裕福だからって何だっての?って腹たったのなんの。
嫌な客でもその人の支払いががあなたのお給料につながるんだから
愛想よくしっかりプロとして応対しろと上司から常日頃言われていたけど
後半はそういった連中に本当に嫌気が差していていつでも笑顔の
接客はしてなかった(苦笑)。理不尽な客、失礼な客にはむっとして当たり前だ。
それをひた隠しにして嫌な客、不機嫌な客、苦情客でもhappyに、満足して店を後に
出来るようにする、そんな接客。それが達成されればこっちの勝ちなんだから
それを目指せってことだったんだけれど。
分かるけどどうもねぇ。
結局、笑っちゃうくらいの薄給で惨めにそんな奴らの愛想伺いは真っ平だということで
目出度く退職となるまでいんや~いろんな人見たなぁ。

小さな子供に飴(商品)を持たせて支払い直後にレジの上でその子が
バンバンと飴をたたいて壊してしまったのに直ぐそばにいながら友達と
お喋りしていて全く気づいてない母親。
数分後戻ってきて「壊れてたから取り替えて欲しい」って。
飴なんて取るに足らない値段だったけど、その日私は相当に虫の居所が
悪かったに違いない。
お嬢さんが壊したってずばりと言ってしまったのだから。嗚呼。
母親は不意を付かれたのかきょとんとしてあら、そうだったの?○ちゃんが
やったの?と子供に問いかけるとその女の子、ばつが悪そうに頷いている。
それでも取り替えろということなのでちょっと呆れてしまい、立場を忘れて
渋ったら(よくやったよねぇ、私も。バカの相手をしてしまったよ)
キッと見据えたその母親。
新しく取り替えた飴の代金をパーンとカウンターに置いて「こんな飴くらいで!
あなたね、私ここで毎週最低○○ポンド使っているのよ、
覚えておいてちょうだい!」って捨て台詞を残して去っていった。醜い。
彼女の言ってた金額は忘れた。
確かその店のスタンダードで言えばそんなに大した金額ではなかったので
後で同僚と笑った記憶がある。

接客業には向いてないと確信する決定打のひとりに勤めだしたころから
来ていた「常連」の中年男性。
お金持ちなんだろうけど何かイヤミなひとで、ある日支払い中に言う。
「提案があるんだけどどうだろう。
この店の新サービスとして、私たちお客がカフェ(隣接でカフェと
レストランがある)でお茶しているあいだに君たちスタッフが私たちの
買い物を済ます、というのはどうかね?
優雅にカフェで座っているだけで買い物が出来る、良い案だろう?」
おえ~っ。冗談じゃないよ、私たちはあなたの召使ではありませんって。
何て無礼な。そのことが頭から離れないまま数ヶ月。
スーパー買収後もしつこく(苦笑)そのイヤミ男はお店に来ていた。

ある日女性と連れ立って買い物に来て憂鬱にも私のレジに来た。
さて支払いという段階でその女性が新聞を脇に挟んでいることに気づいた。
新聞、雑誌類をくすねる客、うっかり支払いを忘れる客は沢山いたので
確認するのが店の方針(スーパーってそんなもん)だった。
新品っぽかったので店のものかどうか聞いてみたらば。
そのイヤミ客、顔色がさっと曇って仁王のような形相で私を睨みひとこと。
How dare you! よくも!
え、ああ、すみません、お尋ねするように言われているもので、当店でも
扱っている品ですし。(内心はぜんぜん謝りモードではなかった)
再度、HOW DARE YOU! よくも貴様!
と、睨まれてしまった。ふん、おとといおいでだっ(古い?)。
苦情いいたきゃどうぞ~ってかなり私も開き直ってた当時。
いい加減潮時だったのだろう。それから辞めるまでそう時間はかからなかった。

スーパーの経営方針、社員管理方針も気に入らなかったし。
使えるだけこき使うけど昇進や報酬は出来る限り控えるその姿勢。
呆れたものだった。
辞表を出したのが11月半ば。クリスマスプレゼントとしてスタッフにひとり
100ポンド(たったの約2万円ちょっと!)ずつ賞与が辞表を出す直前に
出ていたんだけど、辞めるということで、最終日が24日クリスマス・イブだったにも
かかわらず、最終給料から差し引かれてた。本当の話!
大嫌いだった人事部長の独断だったのかもだけど、イギリス大手スーパーに
してはケチ過ぎ。だから大手なのか(苦笑)。

いろいろ勉強にもなったけど、もう絶対戻りたくない業界だ。
ちょっとシビアになりすぎたかな?
それでは不定期連載の次回はもっと軽~く、来店したセレブの話でも。
軽過ぎかしら・・。
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