日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Grey area
また仕事が始まったぁ。
何かあっという間だったような、暫く遠ざかっていたような
不思議な気持ちで昨日出勤した。
ものの5分でまるで休暇などなかったかのように仕事場に
馴染んでしまった。
まあそんなものなのだろうなぁ。
休み中はほんとに我がままに過ごせたので何となく『自分』を
取り戻す、呼び戻すことに成功したみたい。
何か流されてたかな。
流されても仕方ない職場環境だしなぁ。


この先は今の仕事についての疑問というか不満というかの
愚痴めいた話なので知りたい方だけどうぞ。





ぶっちゃけ言ってしまうと、今の雇用先。
サポートワーカーの99パーセントはアフリカ系かカリビアン系。
サポートされる側のサービスユーザーさんたちはほぼ9割がた
白人英国人。
私は日本人だけど、ヨーロッパに暮らしてもう長いし
イギリス人の価値観、文化、生活習慣は理解しているつもり。
っていうかスイスや日本のそれとそんなに違いは無いと思う。
そんな私が葛藤するのは、現場でサポートする側の多数が
イギリスやヨーロッパの文化や習慣に無頓着というか
「郷に入れば郷に従う」を実践している人があまり見受けられない
というか、彼らのお国カラーや習慣、価値観丸出しで
サービスユーザーさんたちの文化習慣を充分尊重していないというか・・。
全部が全部そうじゃない。立派な仕事をしているひともいる。
けれど多数派は多かれ少なかれそんな印象を受ける。
ロンドンではどこの団体も同じなんだろうと思う。

ちょっと爆弾発言しちゃうと、ロンドンは人種の坩堝、外国人多いと
いったってサービスユーザーさんたちは外国人じゃないわけで。
生まれ育った慣れ親しんだ環境で暮らす、ということがあんまり
出来ていないユーザーさんたちが多いように思う。

人間はみな同じ。
気持ちは通じる。
国なんて関係ない。
はい、その通り。
でも、でもね。

地域社会は人種の坩堝なこと大歓迎。
それがロンドンの財産だ。
でも。 
自分個人の家で、自分のルーツや文化、習慣にそぐわっていない
誰か他の人の生活嗜好満載の生活をしなければならないとしたらどうか。

細かく見ていくと微妙に違いは多岐に渡って存在する。
食べ物、身の回りのこと。話し方。
与えられる食事は味付けからしてアフリカンやカリビアン傾倒。
ローストチキンだって調理方法からしてイギリス風じゃない。
身の回りの世話も白人の髪の扱いを知らない人たちが洗髪するから
リンスをすすがなかったり(!)洗った後も整髪料を塗りたくられて
サラサラでいるべき髪がべとべとのままだったり、ヘアジェルが乾いて
カチカチの状態で外出させられていたり、よく見かける。
あと、出身国によってはほんと、怒鳴るように話したり
えらく大きな笑い声を上げたり、西洋人の価値観からすると
ちょっと萎縮するようなことを当たり前だと思っているひともいて
そんな人たちの間ではユーザーさんによってはオドオドしちゃってたり。
怒鳴るように話すひとたちに囲まれて生活しているユーザーさんの
中には逆に怒鳴られないと指示に従ってくれないひともいる。
(問題行動のあるユーザーさんなど特に怒鳴られることに慣れているため
余計に普通に話しても何にも通じなかったり。これは文化とかいう
次元の話ではないかもしれないが・・)

どうなんでしょ?
私が細かいだけ?
些細なこと?
ある程度普通に生活できているんだからそれでよしとするべき?

教養があるイギリス人は給料安いソーシャル・ケアの仕事なんて
見向きもしないから、余計に外国人に頼りっきりな福祉ケア業界。
外国人に頼るのがダメと言っているのではない。
わたしがまず外国人だし(苦笑)。
英国人じゃなくてもちゃんとユーザーさんたちの文化習慣を
理解してサポート出来ればそれでいいだけなのに。
資格もいらないこの仕事だ、資質がない無教養なひとだって
入ってくるからただでさえ厄介。
もう少し雇用者側がスタッフの文化理解を深めるトレーニングでも
してくれれば長い目で見たら違ってくるのだろうか。

またまた爆弾発言してしまおう。
例えばアフリカ出身の人に白人英国人の生活習慣を強いるのは
「差別」なのに逆の場合、白人英国人それも社会的弱者で
自己主張手段が限られている障害者に、小さなことと言えば
それまでだが異国異文化を強いることが行われている現実。

このことはサポートワーカーとして働き始めて直ぐに気づかされた。
ここロンドンだよね、イギリスだよね、ヨーロッパだよね?と
頬をつねって確かめたくなることもあった。
だけど所詮わたしは少数派で誰に話すことが出来るだろう。
出身はインドだけど英国暮らしの長い今の職場の同僚も
その辺をひしひしと感じているらしい。
実際、仕事についての不満とか彼女と話があうので
私がとんでも間違っている訳でもないと思う。
前プロジェクトにいた白人英国人の同僚ともそのへん同感しきりだったし。
でもなぁ。今現在はどうにもできなさそうだな、これは。
次の世代になればもっと良くなるのだろうか。
変な話ユーザーさんがいじめにあっているとか、明らかに禁止事項に
触れていることではない。
だからこそ、Grey areaグレー・エリア、なんだよねぇ。

私に何が出来るかって今はただ、今までどおりに私なりに
ユーザーさんたちの英国人としての彼らの生活習慣に則って
サポートを心がける、というか、それのみ、だな。
ここはヨーロッパだ!西洋だ!というひそかな心の叫びと共に(苦笑)。
休暇を取ってそして自分に戻って余計に強く感じたことだった。

このことは時としてかなり煮詰まり原因なので
ここに書いてちょっと楽になった気がする。

読んで下さった方、お付き合いありがとうございました。

コメント
この記事へのコメント
初めまして、私はStipaさんに比べると、イギリス生活はまだまだ短いですが、賛同すること多しです。確かに、奴隷の歴史があるかぎり、白人は黒人に永遠に負い目を負い続けるわけで(それが過度のインテリ白人による黒人優遇視などの逆ダブルスタンダードも産んでいますよね)、その弱みにつけ込んだとしか思えない、人として周りの人/文化に配慮せず、自分のものを押し付けてる、、、という意識さえ持たない移民(特に黒人)がこの国の看護分野や、鉄道分野で、安く雇われ、それで、また白人と移民の溝が深まっている様に思います。
ちなみに、義理母の働く介護施設では、フィリピン人&ポーランド人が介護スタッフのほとんどをしめますが、(なぜか黒人スタッフはいません。田舎だからかな。。)さぼる事に情熱を傾ける地元の白人スタッフより、彼らの方が、それぞれの入居者に合わせたきめの細かいサービスをしてくれる、というので、人気があります。彼らは同じ移民でも、特にフィリピン人スタッフは、自国の文化=年長者を丁重に扱う、などが、プラスに働いていて、入居者からの信頼も厚いといいます。ただ、言葉の問題は中々根深いみたいです。。「人種のるつぼ」の国であるから故に抱える問題ですね。。
同じ島国でも日本がこうなることは、あるのでしょうか?!数年前の帰国の際、ヨド○シカメラでスタッフもお客も見渡す限り日本人の売り場をみて、完全にfreaked outした夫(白人)によって、ほぼ単一民族国家という祖国の特異性を痛感した事をよく覚えています。
共感したのと、応援したくなったので思わず長々と書いてしまいました。
2009/08/14(金) 22:24:24 | URL | anon [ 編集]
anonさん
はじめまして。読んで下さってありがとうございました。
そうそう、ふむふむ、と頷きながら拝読しました。
フィリピン人スタッフもそうですが確かにポーランドはじめ
東欧からのひとたちって一緒に仕事した限りでみれば
(あまり機会はないのですが)みんな真面目で気配りが
出来てるひとばかりでした。EUの枠が広がったので
もっと東欧のほうからの人材が増えるのでは、と
はっきり言って期待していたのですけど残念ながら
あまり見かけません。

>過度のインテリ白人による黒人優遇視などの逆ダブルスタンダード・・・
いわゆる行き過ぎPolitical correctness、ですよね。
イギリス社会のありとあらゆる面で、何もそこまで気を使わなくても・・
ってよくありますよね。

周りを見ていてよく、直ぐに差別に結びつけるひとが多いので
そんな風に考えなくてもいいのにと思うこと多々あります。
そしてふと、私だって白人じゃないし被差別対象だった人種なのに
この意識の違いはなんなんだろうと不思議に思います。
人種云々よりも、ただ単に自分に自信がないというだけで
はないかと最近思うようになってきました。
何をしても自分は差別される、という被害妄想の塊みたいな
ひともいますしお気の毒です。
私も含めて移民だからこそ、現地人と係わり合って、地元文化や
習慣を敬って受け入れるところは受け入れる、っていうのが
当たり前だと思うのですが。

日本でもごく少数ですがフィリピンなど東南アジアの国から
お年寄り介護スタッフを受け入れているらしいです。
それについての意識調査で日本にいるんだから日本人に世話して
欲しい、外国人に世話してもらうのは抵抗がある、みたいな
意見があったという記事を最近読みました。
一昔前まではイギリスもそうだったのでしょうね、きっと。
言葉の問題はやはり大きいとは思いますが、仕事の上で真摯な態度で
一生懸命に、仰っているようにきめ細かいその人その人に
あったサービスが出来れば言語の完璧さよりもそちらのほうに
軍配があがるのは確かですよね。

共感、応援してくださって嬉しかったです。
コメントどうもありがとうございました。
2009/08/15(土) 02:50:40 | URL | stipa [ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。