日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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Leasehold, Freehold
Leaseholdリースホールド、Freeholdフリーホールド。

約3年前今住んでいるフラットを購入する時初めて聞いた。
こちらのフラットは大抵Leasehold リースホールド物件。
一戸建ての場合は日本で普通に一戸建てを買うのと同じで
Freehold(自由保有権)の物件しかない。

Leasehold とは調べてみたら、賃借権、借地権、となる。
つまり、Leaseholdの物件を購入してもその土地や建物
を利用する権利はあるが、大本の自由保有権はない、のである。
Leaseリースの期限内(物件によってまちまち。大抵80年以上で
毎年減っていく)は自由に住んでもいい、ということ。

Leasehold のフラットにはFreeholdフリーホールド(自由保有権)
を持つ、いってみれば大家(Landlord)のようなFreeholder
フリーホールダー(自由保有権者)がいる。
個人であったり、マネジメント会社であったりまちまちだ。
Freeholderは建物や土地の質保持、メインテナンスなどに責任
がある。Leaseholderとしては自分のフラットの内側、室内の部分
(床、壁、天井含め)は例えば簡単な内装工事ならFreeholderの
承諾はいらないが、もっと建物自体にかかわること、壁を壊したり
暖炉を撤去したり、などの工事を行う時はFreeholderに許可を
求めなくてはならない。
Lease という契約書にはまるで賃貸契約のように、事細かに
許可されている事そうでないことびっしり書いてある。

何でも高いロンドンでやっとの思いで買う我が家が、実は
賃貸権にちょっと毛が生えたような権利しかないことに
そんな、バカな!と大変不満に思った。  
Leaseholder(借地人)としての義務は他に年に2回
Ground Rent(地代)とメインテナンス料などあれば毎年払う。
古い物件が多いこの国でLeaseが組まれたのも
かなり昔のことであるからか何なのかわからないが
地代はうちの場合で年50ポンド(一万円)。
メインテナンス料は決められていない。 

私達は地代も何もいままで一度も払った事はない。
というのも実は私の住んでいる建物は一階1フラット、二階我が家
フラット、という構成なのだけどFreeholder(自由保有権者)が
ここ数年行方不明だったのだ。
こちらの専門用語でAbsent Landlord(不在大家←直訳!)という。
めずらしくはないらしい。大家だからといって毎月家賃も
当てに出来ないし、メインテナンスのために出費があったりの面倒
からなのか、消息不明になってしまうのだ。
大家行方不明だと基本的にフラットを売ることは出来ないので
住んでいる側としては迷惑。
弁護士をたてて正式にフラットのLeaseholderであることを
証明する契約証書(Deed of covenant)などを作れば売ることは
出来るらしいが、なんとも複雑怪奇なシステム。
私達の住むフラットを売った人は証書は作らなかったようだし
一体どうやって大家不在というデメリットを克服したのか
思えば謎であるが考えてみても面倒なだけだ。
ひょっとしたら私達、当時は知識もなかったしかなりいい加減に
取引されてしまったのかも知れないが、ちゃんとSolicitor(事務弁護士の事)
通して契約手続きしたし、名義も変更になってるからまあ、いいとする。

あまりにも時代遅れで理不尽なLeasehold制度、Leaseholderに
もっと権利を与えようと近年法律も改善されてきている。
Freeholderが行方不明でも条件を満たせば国からFreeholdを買える
ようなったし、ウチよりかもっと規模の大きなフラット、マンションでも
ちゃんと手続きを踏めばFreeholdと同じような権利を得て共同管理が
出来るようになった。

Leaseの期間がだんだん減っている事(70年以下になると
住宅ローンも組みにくくなるので買い手がつかなくなると聞く)や
やはりもっと自由が欲しいということで、下の階に住んでいるVさんと
相談して私達もFreeholdを買おうかと話していた矢先・・・
突然、もう何年も行方不明だったFreeholderが姿を現したのだ。

インターコムなんてものはない我が家。
私はドアベルがなっても直ぐ下に降りていかないで窓を開けて
必ず確認するようにしているのだけど、あの日もそうして窓を開けたら
下に女性が立っていて
「お宅のFreeholderです、わたし!ちょっといいかしら?」・・・。
突然ウチに訪問してきて急にそう言われてもねぇ(笑)
本物かどうかの保証もないので中に入れずに窓から話をしたんだけど
いやぁ、びっくりした!
その後また連絡不通となり、数ヵ月後再度浮上。
そしてFreeholdを売りたい、と言って来た・・・。
このFreeholder、数年前までは地代の集金に来ていたので
その変人ぶりは当時を知るVさんから聞いていたが
適当に値段をいえば私達がOKするとでも思ったのか
弁護士も通さずすべて話をつけようとしてきたのにはびっくり。
もちろん、ちゃんと弁護士を通してなら、と返事をした。

さてこのFreeholdの値段というのがどうやって決められるのか
相場は、などまたまたわからない事だらけで頭を痛めたが
THE LEASEというFreehold購入などのアドバイスをしてくれる
機関に相談したりして情報を集めた。
Freeholderが過去メインテナンスらしきことは何もしないでいても
そうでなくてもFreeholdの金額の算出方法は一緒と聞いて
え~っ、そんなぁ!
結局値段の交渉は弁護士を通さずするのが一般的ということだったので
Vさんが交渉を担当してくれた。
値段が決まったあとの手続きは弁護士が代行。この手数料もバカ高い~。

スタンダードな算出方法で出た金額より低めではあったがそれでも
上下フラットあわせて100万円以上!高い~っ!元Freeholderの変人
とはおさらばできたんだけど、これはかなり痛い出費となった。
元Freeholderにとっては正に濡れ手に粟。悔しいけどもう仕方ない。
フラットの価値に上乗せされるとはいっても、かなりの大金を
良くわからないものに払ってしまったと思う。

このFreehold購入、話が出てから元Freeholder突如出現、再度行方不明を
繰り返したり、弁護士を通してなのでなかなかスムーズに行かず
1年以上掛かってしまったが、もともとこういうことは時間が掛かるし
やっと片付いてやれやれではある。

用語のまとめ:
Leasehold     賃借権(物件)、借地権(物件)         
Leaseholder    借地人
Freehold      自由保有権(物件)
Freeholder     自由保有権者
Landlord      ここではFreeholderのこと、大家
Absent Landlord  不在大家
Lease        リース、賃貸契約書、リース期間
Deed of covenant  契約証書
Ground rent     地代


最後まで読んでくださった方、お疲れ様♪







テーマ:イギリス生活 - ジャンル:海外情報

コメント
この記事へのコメント
お疲れさまでした~!
おおっ、大英帝国のなんとも時代錯誤的なシステム。
読んでいて唖然としました。
Absent Landlord(stipaさんの訳、好きです☆)という言葉が存在する自体、
姿をくらましてる大家さんがいっぱいいるってことですよね?!

何はともあれ決着がついて良かったですね。
これですっかりstipa家のマイホームですからv-258v-238

お知らせ*ブログのタイトルとテンプレートを替えました。(変更後:Photo de MEOTO) 
また遊びに来てくださいねv-290
2005/10/08(土) 12:17:19 | URL | kumi [ 編集]
嬉しい!
kumiさん
こんな、殆ど私にしか関係のないこと読んでくれる人
いるのかなと思ってましたっ
書いといて何なんですけどe-330
読んでくださったんですね、うれしいです!
コメントまで下さってありがとうe-343
自分でも完璧に理解できていないことを、良いのだ記録なんだから!
と書いてしまい、どっと疲れが出ました~(笑)

おお、衣替え(?)ですね^^もちろん遊びに行きます!!
2005/10/08(土) 20:52:04 | URL | stipa [ 編集]
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