日本発スイス経由英国。日記、雑記、こころの整理整頓記。
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お嫁には行かなかったけど(長文)
日本のように「うちの嫁」扱いもなく助かる反面で
やっぱり義理との関係って最初は大変だった。
3人兄弟で初めての結婚が国際結婚だった訳で
義両親たちもとまどっただろうな~とは思う。
私達よりかなり年上の義両親だが人生の先輩として
色々教えてもらう、ということはあまりなかったな。

義両親は子供たちに精神的にすごく頼っているところがある。
義母Hは特にそう。精神面ですごく細い人だ。
今日は義母について書く。少し気が重いけど書きたいから。

優しくて少女のような可憐さをいまだに持っている人。
てきぱき働き者で家事などは全て完璧にこなしている。
しっかり者。看護士から転じて福祉施設員となり定年まで働いた。
他人のために尽くす事が生きがいで今もボランティア
をしている、と素晴らしいお義母さんなのだが・・・
とにかく神経質な人。はじめてスイスに遊びに行ったとき
夫の実家にお世話になったのだけど、到着して一番最初に
夫(当時は彼氏か)にドアの開け方、閉め方について教わった!
眠りが浅く、音に敏感な彼女のために夜は一家揃って
幽霊のように音を立てずに生活していたのだ。
その時に彼の兄弟にもはじめてあったのだが義姉Sからも
「家の母はちょっとタイヘンなとこがあるから、わたしの所に
いつでも泊まりにきていいわよ」とやんわり警告されたし(苦笑)
ショックだった。そりゃそうだよね~。
 
両親を10代で亡くし母親代わりとして兄弟の面倒をみて
大変苦労した義母は二十歳そこそこで心労がもとで
入院生活を繰り返して医者から匙を投げられた事もあったらしい。

夫や義姉弟の話によると彼等が小さい時から
「悪さをするとお母さんもう耐えられなくて精神病院に入らないと
いけないよ」とか、「お母さんをガッカリさせるような子供なんて
こんなことなら生むんじゃなかった」など、意図的ではなかったが
子供たちの恐怖心に働きかけることをずっとしてきたそうだ。
その結果、いい大人になった夫、義姉、義弟Tたちは
いまだに義母のちょっとした言動にはらはらドキドキなのである。
義母のそういう性格とは裏腹に愛情溢れる家庭環境に育って
決してかわいそうな子供時代を送った訳ではないと夫は断言する。
楽しい思い出も沢山あるし、いたって普通な子供時代だったと。
けれど「お母さんをがっかりさせてはいけない」というのが
いつも頭にあったんだそうだ。
義父は家の中の事はすべて義母任せで、お母さんの言う事が絶対だ
という感じだったらしい。

「そんなの、私だったら面と向かってはっきりと 『お母さんのそういう
ところ間違ってるよ!』と言うのに・・・。」と何百回、何千回思ったか(笑)
子供たちにしてみれば『親には逆らうものではない』『お母さんが悲しんだら
自分が悪い』云々・・・
信じられないくらいな思いやり、というか、義母に対してそれこそ
腫れ物をあつかうようであったのだとはもう何度も聞かされたが
私としてはいまだに納得いかない部分もある。
敬虔なカトリック教の家で義母による宗教の教えの圧力もあったようだ。
それもあって義姉に続いて夫も数年前まだスイスに住んでいた頃
ついに教会を離れてしまった。
自分にとって意味の無いことに税金(教会税)も払いたくないし
私も含めいろんな人に出会って考えが変わったんだと言っていた。
もちろん両親には絶対に内緒である。今もそうだ。

義母は子供たちのそういう葛藤を知らない。
これが私には一番こたえるところ。
子供達に対して献身的になりすぎたかも、とは本人言っているけど
自分の子どもたちがどんなに傷ついたかなんて夢にも思ってない。
逆に、子供たちや周りの人から自分がどんなに傷つけられたか
という事のほうがピンとくるらしい。
自分の本心をいったらお母さんが壊れてしまうから
口が裂けても言えなかった・・・
そういう子供たちのこころって・・・。う~ん。。。

義母は今でもこんなに良く出来た子供たちがいるのに
毎週会える訳ではないとか、夫の場合外国暮らしだとか、いろいろ
私からすれば「何言ってんだ!贅沢者!!」と腹の立つ理由で
自分がいかに不幸せな母親か、義姉Sにこぼす事もよくやるらしい。
まあ、母親ってそういう面もあるけれど。
義姉Sは唯一の娘だし義母Hも容赦ないのでかわいそうになる。
義弟Tは出来るだけ自分の親とのコンタクトなども
最低限におさえて距離をもった付き合い。
ちょっと冷たいんじゃないの?と私でも思うくらいだ。

子供側としては母はもう歳を取っているし、今から何があったって
性格はもう変わらないから諦めているのが半分、でもトラウマは
まだ残っているし母が見せるしぐさや何かにいちいち葛藤している
自分が嫌だ、という感じだろうか。
三人とも団結してお互いをかばいあって育ってきたので
仲がとても良いのもうなずける。
スイスにいた頃は「ね、ちょっと聞いてよ!お母さんこんな『しぐさ』
だったんだけど、何かあったのかしら?どうしよう!」というような
パニック電話が義姉Sからよくあった。
「そんなもう、(義母に)ビシッと言ってやればいい!」とか
アウトサイダーな私は言っていたんだけど、返ってくる答えは
「いやいや、そういう訳には・・・」

私の育った家庭はストレートにものを言うズケズケ討論家族だったので
一つ屋根の下で暮らしている実の親子でもこんな関係があるんだなぁと
びっくりした。
最初の頃は何て皆仲がいいんだろうと羨ましかったものだが
蓋を開けてみて、あらま~って感じだ。

私に対して義母Hはとてもよくしてくれて、義理の関係を超越して
沢山愛情をもらって可愛がってもらい感謝している。
だが結婚当時は夫は今のように親離れというか出来てなくて
私のことよりも、お母さん優先、みたいなことも多々あってそれが
困った~。マザコンだったのかな(笑) それいったらシスコンも
相当入ってたかも(笑)
新婚だしやっぱり自分達の生活第一だと私は思ってたんだけど
夫にしたら私も大事だけど義母と義姉も大事だし『ガッカリさせられない』
からという例の理由で私に我慢を強いてたので「一体私はどうなるのだっ!」とよく文句言ってたものだ。
郷に入れば・・・って言うし、仕方ないのかな、とも思ってた。
でも、せめて夫には自分の思いははっきりと伝えねば、立派な夫婦には
なれない!と思って新婚2,3年くらいからか徐々に私の考えを
彼に伝えていった。
私には家族、親戚、友達という支えやバックアップもなくて
孤独な戦い(ちょっと大げさ!)だったけど、夫にはわかってもらった
ようなのでやれやれである。

いつだったか、私の母代わりの叔母は「義母さんって幸せ者ね~
子供たちにそこまで愛してもらって。でもそんないい子達授かったと
感謝する事もなくてそこは不幸だわね・・・」と言っていた。
夫が義母のことで暗くなっていた時にそう伝えたら泣きそうな顔を
していたっけ。
後日、義姉Sが義母のことで落ち込んで電話してきた時に
今度は彼が私の叔母のことばを伝えて励ましていた。
伝言ゲームのような励ましでも上手く伝わってくれれば良かったなと思う。
励ます事、わたしにできるのはもうそのくらいしかない。
そして正直出来るならばわたしに飛び火がありませんようにと願っている。
彼等の問題に首突っ込んでも30年以上の家族の歴史を前にして
はっきりいって無力を感じるだけ。
以前は、私だったらこうするのに、と全く問題解決しようとしない彼等
を見ていてやきもきしたものだが。
今となっては、お義母さんがいいならいいんでない?
っていう風にもっていくしか、もうないよね。
しっくりいかないこともあるけど、もう今更仕方がない~!

今でも電話でぐさっとくることを言われたり、そぶりがあってどきっと
することもあるらしい。心配性で電話が2週間ないと何か悪い事でも
あったのか、それともアタシのことなんてどうでもよくなったのか
と言う思考パターンの為、隔週殆ど欠かさずに電話を掛ける夫。
ご苦労さん。えらい~。私だったらほって置いちゃう(笑)

義母はもうすぐ70歳。
誕生日のお祝いに隣町のレストランで会食をしたい、と招待状が届いた。
「私の人生に必要なものはもうすべて揃っていますので
プレゼントは辞退します。」とあった。
プレゼントはまあ、折角の70歳記念なので兄弟で準備するらしいが
私が気になるのはその前の部分。本気で思ってくれていることを願う。

テーマ:旦那の家族 - ジャンル:結婚・家庭生活

コメント
この記事へのコメント
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2005/10/21(金) 22:14:56 | | [ 編集]
コメント下さった方へ
とても共感できる素敵なお言葉どうもありがとうございました。
そうですね、お互いに頑張りましょう!
2005/10/22(土) 01:21:14 | URL | stipa [ 編集]
初めまして♪
katasumiさんのとこから経由してたまに覗かせていただいていました。(*^_^*) 
私は結婚して20年ちょっと経ちますが、なかなか他の家庭の様子って知ることもなくて、stipaさんのこのお話、読み込んでしまいました。
やっぱり色々な苦労はありますよね。

しかし、うらやましいお義母様。
>眠りが浅く、音に敏感な彼女のために夜は一家揃って 幽霊のように音を立てずに生活していたのだ。
 実は私もよく目を覚ますのですが、うちの家族は、みなドタバタです(▼▼)
ご主人様はじめ、みなさんお優しいんですね。
2005/10/29(土) 18:06:28 | URL | マチルダのママ [ 編集]
こちらこそはじめまして!
マチルダのママさん
こんにちは!katasumiさんのところでお見かけしてました(*^_^*)

こんな、殆ど私の愚痴のような内容を読んでくださってありがとうございます。
みんな優しくていい子供たちですよ~だから義母も贅沢言わないで欲しいんですけどね(苦笑)
もうすぐ彼女の誕生日パーティーでスイスに行きます。
みんなで純粋に楽しく過ごせればいいな~と切に願ってますが
どうなることやら~e-330
2005/10/29(土) 23:47:00 | URL | stipa [ 編集]
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